近年、多くの外国人が暮らすようになったハノイでは外国人向けの賃貸市場が拡大しています。テナントのニーズに応えるべく、ユーティリティサービスを備えた高級サービスアパートがますます市場に登場し、自分にぴったりの物件を見つけるのには時間がかかるようになってきました。この記事では、外国人が手頃な家賃で最適な物件を探すのに必要なポイントを紹介します。
1.予算を決める
ほとんどのケースの場合、毎月の家賃は月収の30%以下に抑えることが理想的です。たとえば、収入が毎月10,000ドルの場合、家賃は約2,500ドル程度が好ましいということになります。実際に住宅を探し始める前に個人予算を確認しておくことは価格帯を絞るのに役立つだけでなく、気に入った物件が予算をオーバーしていた時に、どこを削れば良いのか考えるのにも有効な手段です。
2.手頃な家賃で快適に暮らせる物件を見つける
ハノイで手頃な家賃で快適な物件を探すために、いくつかポイントがあります。
- 郊外のエリア
多くの人がハノイの中心地に住みたいと考えますが、家賃のことを考慮するとアーバンエリアを検討してみることも一つの手です。ヴィン・ホームズリバーサイド、タイムズシティ・パークヒル、チプトラハノイなどのアーバンエリアのアパート通勤や通学に便利な距離にあり、子供たちにとっても良い環境です。
- 移動コストを考慮する
ハノイの街は割とコンパクトなサイズであるため、20〜30分ほどあれば郊外から中心地にアクセスすることが可能です。公共バス、タクシー、車、バイクなどあらゆる移動手段が利用可能で交通コストも安いです。
- ルームメイト
家賃の許可と義務に関する文書の合意があればルームメイトと住居をシェアすることが可能です。シェアによって家賃や生活費の経済負担は軽くなります。
- 交渉
人気エリアなど特殊な条件の物件でない限り、ほとんどの契約で家賃交渉が可能です。交渉価格は借り手の支払い条件、VAT税、契約期間(長期もしくは短期)に応じて調整可能なため、検討中の物件を比較して最適な条件を見つけることをお勧めします。また、6ヶ月や12ヶ月などの長期契約の家賃を一括で支払うことにより値下げの交渉ができる場合もあります。
3.物件を探し始める
時間やお金を節約しながら効率よく物件を探すためには、不動産業者の利用をお勧めします(ベトナムでは、エージェントに手数料を支払う必要がありません。)。ハノイには外国人クライアントを専門にしている不動産業者が多数あるので、様々な物件をみることが可能です。Hanoi Real Estateでは2002年創業以来、外国人クライアント専門にお部屋探しをしてきた実績があるため、経験と豊富な知識でお客様のお手伝いをします。
ベトナムでは、賃貸主が住居契約を解約したい場合、最低30日前に解約の意思を通達する必要があるため物件探しの時期は、引っ越しをする1ヶ月前が望ましいです。ただし、人気の物件はすぐに借り手がついてしまうため、敷金を早めに支払って余裕を持たせることをお勧めします。
予算に関して
はじめから物件の値引き交渉を視野に入れて予算を組む場合、結果的に物件を逃してしまうことがあるため、時間を無駄にしないためにもあらかじめ現実的な予算決め、その範囲内で契約できる物件の契約をお勧めします。
交通手段
自家用車をお持ちでない場合は、検討中の物件から職場や公共交通機関までのアクセスを確認することをお勧めします。物件が適切な予算内で良い場所にある場合でも、交通が不便な場合日常生活に支障をきたすことがあります。
4.物件の賃貸と敷金の支払い
ほとんどの場合、ハノイでの物件契約には敷金が必要です。通常、3か月分の家賃の前払いと1か月分の家賃に相当する敷金が該当します。
5.賃貸契約前の物件確認
賃貸契約を結ぶ前に、実際に物件の中の全てを確認し、建物、場所、家主に関して合意する必要があります。以前の住人による部屋の中の損傷やメンテナンスの問題がある可能性があるため、該当の契約には責任がないことを明確にしておきます。
物件の確認を行う際には次の点に注意してください。
- 照明と水道蛇口が使えることを確認し、部屋の中のトイレが機能すること。
- 食器棚や保管スペースにネズミや昆虫の侵入がないかどうか。(噛み跡や糞がないか注意してください)
- 携帯電話の充電器を持参し、コンセントに接続したうえで正常に機能するか
- 煙探知機、キッチンの消火器などの火災安全設備があるかどうか。
- ドアや窓の開閉、鍵の施錠に問題がないか。
- 備え付けの家具や家電が問題なく使えるかどうか。
- 床や壁(カーペット、観葉植物、壁、タイル)に損傷がないか。
もし、問題のある箇所を見つけた場合はカメラで該当の写真を撮り、家主に見せて確認を行ってください。記録を残しておけば、退去時のトラブルを回避することができます。
6.賃貸契約の確認とサイン
不動産業者から賃貸契約の書類が送られてくるのでそれを確認します。なお、賃貸の契約は期間と契約の条件によって異なります。
短期で賃貸契約を結ぶこともできるので、借り手の毎月の状況によってスムーズに解約することができます。そのため、多くの物件では賃料の月極め支払いや、継続して住みたい場合は契約の更新など、柔軟に対応が可能です。ただし、長期の契約に比べて月ごとの賃料が高く、更新時に家主側が賃上げをする可能性もあるため、短期でハノイに滞在を考えている場合のみにおすすめをします。
ハノイでは長期の契約(6か月、1年、2年など)が最も一般的です。この場合、契約よりも短い滞在をした場合でも残りの契約期間分の賃料を支払う義務が生じますが、短期契約よりも賃料が安くなることがメリットです。なお、契約内容に違反があった場合は家主が契約を解除することができるため、あらかじめ詳細に関して確認を行ってください。
ハノイには高品質なサービスを兼ね備えたサービスアパートメントが多く立ち並んでいるため、ぜひこの機会にご検討をおすすめいたします。